焼酎が完成するまで
麦焼酎や芋焼酎、米焼酎など焼酎にはいくつかの種類があり、多くの銘柄が誕生しています。また、全国的に有名な焼酎や、旅行のお土産としても重宝されるご当地焼酎など様々です。
こちらでは、焼酎ができる過程をご紹介いたします。
日本における焼酎の起源
焼酎の歴史は古いもので、14世紀ごろ暹羅(現在のタイ)から琉球王国へ焼酎の技術が伝承されました。室町時代になって、琉球王国から日本に伝えられたのが、日本の焼酎の始まりといわれています。明治時代の初めには、単式蒸留器を使用した製造方法が行われており、明治時代中期にはイギリスから連続式蒸留器が輸入されます。連続式蒸留器のおかげで高純度のアルコールが蒸留できるようになり、低価格で大量の生産が可能になったのです。
単式蒸留器を用いた本格(乙類)焼酎の製造方法
単式蒸留器を用いて、昔ながらの製造方法で作られたものが本格(乙類)焼酎です。この製造方法では、まず原料の米や大麦に麹を生やし、水と酵母を追加し5日間ほど発酵させます。それを一次仕込みといい、この時にもろみができます。次の二次仕込みでは、できあがったもろみに主原料と水をさらに追加し、10日間ほど発酵させます。この二次仕込みでは主原料が肝心で、主原料の使用方法などで焼酎の名称は変わります。
麦を使用したものは麦焼酎となり、発酵が進むと糖分がアルコールに変化し、もろみを蒸留することになります。この方法は蒸留が一回だけになりますから、麦や芋特有の風味や旨みを味わうことのできる焼酎を製造できるのが特徴です。
連続式蒸留器を用いた甲類焼酎の製造方法
こちらの製造方法では何度も蒸留を行うため、アルコールの純度が高くなります。風味は単式のほうが強いのですが、この製造方法だと度数の高いものを大量生産ができるので、チューハイや梅酒などリキュールのベース酒として広く利用されています。
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